諏訪泉の直売所へ行った際、純米大吟醸・鵬のミニボトルを発見!
純米吟醸のほうは、何回も飲んだ事があるのですが大吟醸のほうは一度しか無い!
だって!
一升、一万円ですぞ!
なかなか手が出ません。
それが、ミニサイズならば1260円。
飲みますか?
飲みますっ!
(笑)
岡山から諏訪泉の蔵まで、車で2時間30分。
豪雨の中、雪もちらほら残ってます。
神経を使う運転です!せっかく来たからには買いますよ!
ほんと、小っちゃいんすよ。
でも、ワクワク。
ガキの頃、ファミコンのカセットを買った時みたいに、テンション上がります。
(笑)
しからざれば!
いざ飲まんや!
(ん?文法へんだな)
飲むべし!
おおとり!
・・・お
・・・おおお
なんつうか
「ただいま」って感じ。
(笑)
俺、おおとり好きだなぁ。
日本酒の、美味しいとされる要素、フルーティーな香りとか、酸味と甘味のバランスとか、そういう方向の真逆に突き進んでます。
さらりとした口当たりと、さらりとしたのど越し。しかしコクは深い。
吟醸香はあまり無く、熟成香がする。
あ、前よりちょっと柔らかいか?
とも思ったけど、今までで一度しか飲んでないから
違いは、わかんね!
(笑)
180mlで、1260円って事は・・・
この一杯で何円なんだろう?
(笑)
もう「アッ」という間に無くなります。
純米吟醸の鵬を飲もうかなぁ・・・
造りの詳細を書いておくと原料は山田錦。
「冨田農場」という兵庫の契約農場の物を長年使っているみたいです。
製造年度が無かったので、何年熟成かハッキリしませんが多分、2年熟成。
諏訪泉って蔵は、だいたい2年以上は寝かします。
僕はこの諏訪泉の事を、勝手に
日本酒界の哲学者
と、呼んでいます。
鵬(おおとり)を飲むと
「おいすぃ~♪」
って感じじゃなくて
「むぅ。やるぅ」
って感じです。
(笑)
どっしり来ます。
もう、この蔵は完全に独自の哲学で生きてます。
でも蔵の事務所に掲げられた言葉は
「天のない酒造り」
つまり、あくなき追求です。
いいなぁ、この蔵。
尊敬!ヾ(スゴ゚Д゚イネ)ノ
ただ、こういう熟成系は苦手な人は苦手だと思います。
いきなりこの純米大吟醸を買われるよりは純米吟醸・満天星とか純米吟醸のほうの「鵬(おおとり)」を買ってみて下さい。
好みに合えば、ぜひ一度、この純米大吟醸を!
同じ日本酒でも熟成系とフルーティー系って、もう全く世界観が違うと常々思います。
東洋と西洋ぐらい違うんじゃないか、と。
ブルースとジャズというか・・・あ、ブルースは意外に明るい曲も多いから違うか。
男性オペラと、女性オペラ、みたいな感じでしょうか。
熟成系は、腹に響く迫力の男性オペラ。
フルーティー系は、高らかに歌い上げる女性オペラ。
だからでしょうか?
この純米大吟醸・鵬を飲みながら
ショスタコの交響曲5番を聴くと、妙に合います。
く、暗いなぁ・・・俺。(苦笑)