今日はネーミングが恐ろしい焼酎を飲んでみます。
魔界への誘い。
光武酒造の造る芋焼酎。
いくつか種類がありますが、これは黒麹です。
しかし、すごい名前付けるなぁ。
名前負けしていないのか?ここいっちょガチで美味いか?まずいか?を評価してみたいと思います。
目次
芋焼酎:魔界への誘いについて
先に、「魔界への誘い」の話から脱線しますが、今日これを飲もうと思ったのにはワケがある。
(たいした理由じゃないんですが)
ワタクシ、齢、34。
子供に呼ばれる時、「おにいちゃん」から「おじちゃん」と言われる割合が多くなってきました。
年なんでしょうか・・・
最近、ナスのお浸しが好きです。
年なんでしょうか・・・
否!
そんな事はない!
老けるのはまだ早い!
思えば、最近、小さめな音でボサ・ノヴァ聞いたりしてるけど、そんなこっちゃイカン!
男はロックだ!
よし来い!今日は、ロックをガンガン聴きながら、酒飲んじゃうもんね!
ヘブン・アンド・ヘル
ブラックサバスの名盤である。
(おっさん臭くはない!いつ聞いても、良い物はイイ!)
だって、ジャケットがロックじゃん。
こんな洒落たジャケないぜ。
天使がタバコふかしてギャンブルしてる。
ロックだねぇ。
さて、曲が決まれば、次は酒だ!
ここが悩む。
ロックにウイスキーってな定番過ぎて、今日は外そう。
お!いいのありました!
そういや、ふと買って、まだ飲んでなかった!
どどーん!
「魔界への誘い」
だ!(笑)
これ、飲んだ事なかったんだよね~。
「誘い」は「さそい」じゃなくて「いざない」だと思います。
「まかいへのいざない」。
おっかない名前の芋焼酎です。(笑)
意外にも佐賀県産。
けっこう出回ってて、スーパーやコンビニでも見かけまする。
造っているのは光武酒造場さん。
芋焼酎なんで、鹿児島か?と思いきや、佐賀県でした。
おう!佐賀の焼酎!ちょっとマニアック!(佐賀県民ごんなさい)
佐賀の焼酎って、何か飲んだかなー?
ちょっと記憶に残ってる酒は無いですね。
九州で言うと
- 鹿児島:芋焼酎
- 熊本:米焼酎
- 宮崎:芋から麦まで色々
こんなイメージはありますが、佐賀県の焼酎は?と言われると、特に思い浮かばないですよね。
佐賀県は、日本酒のイメージのほうが強くて、日本酒の蔵はけっこうあった気がします。
近年、人気急上昇の鍋島も佐賀県です。(富久千代酒造)
まあ、日本酒がメインの地域だからと言って、焼酎がまずいという法則も無い。
酒は飲んでみないと解らない物。
とりあえず、ブラック・サバスの「ヘブン・アンド・ヘル」(天国と地獄)を聞きながら飲む酒としては「魔界への誘い」でいんではないでしょうか!
いざいざ!
魔界への誘い、飲んだ感想
お!
うむ。
なかなか
GOOOOD!
名前負けしそうな名前だけど、うまく味わいを作ってますね。
そして「なるほど、そう来たか」と思ったのは、これ飲みやすい。
「魔界への誘い」って物々しいネーミングからすると、すんごい強烈な味わいを想像しちゃいます。
ところがこれ、真逆の綺麗な味わい。
黒麹の焼酎は、黒麹特有のむわっとくる風味があるのですが、そこは少し抑え目。
また、芋の甘みもほんのり。
こりゃ飲みやすいわ。
確かに「誘い」(いざない)だ。
これがもし「魔界への挑戦」ってネーミングだったら、荒々しい酒が似合うと思います。
それこそ、アルコール度90%みたいな(笑)
でもこれは「魔界への誘い」ですからね。
悪魔の誘いってのは、いつも優しいんです。
シューベルトの「魔王」もそうですよね。
ええ。魔王です。焼酎じゃないですよ、クラシックのほうです。
「お父さん~お父さん、これ~こ~こに~、魔王が~い~るよ~♪」
の、魔王です。この魔王も誘う口調は優しい。
「かわいい坊やおいでよ
おもしろい遊びをしよう
川岸に花咲き
きれいなおべべがたんとある」
こんなんでしたよね。
この「魔界への誘い」も、
綺麗な味わいで、ほんのり甘みを感じさせ、すいすい飲んでたら泥酔じゃ!
という感じです。
そんな危険な誘いに乗りますか?
乗ります!
(笑)
魔界への誘いの味の秘密
この、濃厚なんだけど綺麗で飲みやすい味わい、製法を調べたら理由が解りました!
製法の特徴は主に3つ。
- 使用する芋は黄金千貫
- 芋は両へたを丁寧に取る
- 荒濾過
黄金千貫で造る芋焼酎は、どっしりとした味わいになりやすいです。
九州の芋焼酎では、もっとも使われている品種だったはず。
両へたを取っているのが、雑味がなく飲みやすい仕上がりになっているのでしょう。
ろ過をあまりしないのも、濃厚さの理由だと思われます。
製法を見ると、けっこう考えられてるというか、コンセプトがしっかりしてますね。
奇をてらって適当に付けたネーミングでは無さそうです。
飲み方をロックからお湯割りにチェンジ。
焼酎は、お湯割りで飲むと酔いが早いです。(笑)
ただ、焼酎のお湯割りってのは、酔いは早いが醒めるのも早い。
僕の場合、ダラダラ飲むときは、お湯割りのほうが好きだったりします。
この「魔界への誘い」は、けっこう見かけるし、ネーミング的に若い人も買うかもしれない。
いっちょ、色んな飲み方のレポートもしてみましょうか!
魔界への誘い、色んな飲み方の感想
焼酎の飲み方、基本は三種類
- ストレート
- ロック
- お湯割り
乙類の焼酎は、この3つが基本です。
ちょっぴり邪道になるのが・・・
- ソーダ割り
- 水割り
お湯割りレモン入りや、梅干入り、または緑茶割り、という「チューハイ」のような飲み方は、乙類には向きません。
甲類に属する焼酎は、だいたい味が無いので何かで割ったり入れてもOK!
では順々に感想を書いてみます。
魔界への誘い:飲み方「ストレート」
うお!ほんとに魔界に一直線!(笑)
ガツンとアルコール感来ます。当たり前だけど。
ただ、焼酎の中ではストレートで飲みやすい方だと思います。
荒々しさはありません。
魔界への誘い:飲み方「ロック」
キリっと冷えて、飲みやすい。
黒麹の香りが、ほんのり効果的で水っぽさがありません。
スッキリ綺麗な味わいも強調されます。
魔界への誘い:飲み方「お湯割り」
お湯割りにすると、口当たりがふんわり。
ただ、黒麹の風味が少し、モッサリした感じになります。
焼酎のお湯割りは、基本比率が「焼酎6:お湯4」と言われます。
でも4:6とか、もっと薄めて3:7でもいいと思います。
作る時の注意点は「お湯が先!焼酎は後に入れます」
魔界への誘い:飲み方「水割り」
お湯割りに比べると、水で割った場合はとたんに水っぽさが出るので、「焼酎7:水3」ぐらいがいいかと。
入れる水は、軟水のミネラル・ウォーターじゃないと、ちぐはぐな味になります。
具体的に言うと、エビアン×、ヴォルビック○って感じです。
魔界への誘い:飲み方「ソーダ割り」
うむ!予想通り、炭酸との相性は合いません!(笑)
芋焼酎全般に言えますが、ソーダ割りには向いてない。
樽貯蔵した麦焼酎、有名どころだと「田苑」とかは、ソーダ割りと相性良かったりします。
一番おすすめはロック
魔界への誘いを飲むときに、一番のおすすめの飲み方は、やはりロックかな、と思いました。
お湯割りにするのなら、黒麹じゃなくて白麹、または紅芋でもいいと思います。
この焼酎は、けっこう色んなバリエーション出てますから。
魔界への誘い・ラインナップ
限定品もあるので、調べきれてない物もあると思いますが、解った範囲で羅列しておきます。
- 魔界への誘い・黒麹芋焼酎
- 魔界への誘い・紅さつま甕壺仕込み
- 魔界への誘い・全量芋
- 魔界への誘い・焼き芋焼酎
- 魔界への誘い・甕壷貯蔵・黒麹仕込
- 極上・魔界への誘い
うーん!多い!
そして僕の間違いが一つ。
先ほど、「お湯割には白麹のほうが向いていると思います。」と書きましたが、白麹は作られてなかった。(苦笑)
そしてもう一つ間違いが。
「佐賀の焼酎って飲んだ記憶無い」と思ってたら
この光武酒造さんの麦焼酎「舞ここち」は飲んだ事ありました!
しかも、舞ここちは好きな焼酎ですわ。(苦笑)
この麦焼酎も、ひじょうに綺麗な味わい。
光武酒造ってとこの焼酎は「綺麗な味わい」が得意なんでしょうね!
追記
魔界への誘い、この後に色々と飲む機会ありました。
2013年7月8日記事:極上、魔界への誘い うまいです。
2013年7月14日記事:魔界への誘い・紅さつま、う~ん・・・
ちなみに、これを造ってる光武酒造の公式はこちら:ふれあいとときめきの蔵 光武酒造場
また違う銘柄飲んだら、書いてみまっす!
![]() 魔界への誘い 黒麹 25度 720ml |
![]() 魔界への誘い 綾紫 25度 720ml |
![]() 魔界への誘い 紅はるか720ml |