日本酒について語る。

なんて日だ!なんて記事だ!(獺祭)

投稿日:2014年11月24日 更新日:

コーヒーと記事

 

なんだか久しぶりにブログを書きますが。。。

毎日のごとく酒をテイスティングしていた、酒屋の生活が終わり、2ヵ月半ぐらい飲んでません。

別に禁酒しているわけではなく、それまで四六時中、「どんな旨い酒を、どうお客さんに伝えるか?!」って事ばかり考えていたので、一旦は酒から違う方向に頭を使ってみようかなと思っただけです。

 

思えばこの「四六時中酒の事を考えてた」というのは本当で、数年前に仕事中、肺に穴が開いたのですが(笑)

人間、突如、苦しくなり意識が朦朧とし始めると「これはヤバい!」となります。

頭痛いとか、お腹痛いとかなら理解できるのですが、体験した事のない苦しさと、体に力が入らない感覚は、身体の中が破れたような気がしました。(ま、ある意味破れてたんだけど~笑)

あまりの急変に頭の中では「死ぬ事は無い」という考えが半分、「これ、そろそろかな?」という考えが半分です。

理由が解ってれば「なんだ気胸かよ」って余裕なんですが、その時は少し覚悟しました(苦笑)

 

ダメならダメで、どうせならと(どうかしてます)

僕は常々「最後の酒は、多分、日本酒かバーボンだろう」と思ってたので店内の酒を物色し始めたのです。

すると意外!酒の瓶を見回すと、今飲みたい酒は「ウォッカ・トニックだ!」と気づいたのです!

だが残念。トニックウォーターとウォッカの瓶に手を伸ばした所で、周りの人に止められてしまいました。あれ、惜しかったなぁ・・・

 

何の話でしたっけ?

お、そうそう四六時中、酒の事を考えてたって話ですね。

それで、ここ2ヶ月ぐらい酒も飲まず過ごしていたのですが、酒の神バッカスはやはり俺に酒の事をやらせたいらしい。

この「うまい酒ブログ」を見た人の中にサイト編集者がいたようで、「コラムサイトに酒のコラムを書いていただけませんか?」と依頼が来た。

聞けば一記事が1000文字程度で良いようなので、それなら2~3時間で書ける量。お安い御用さ!と引き受け、昨日の夕方に書き始めました。

 

これが・・・書き始めて解ったのは、公的な文章というのはどうにも面倒で(苦笑)それになんて言うんでしょう、一切ふざけないで書くと、俺ってなんて筆が乗らないんだ!と痛感(苦笑)

このままではダメだなと思って、酒に関する記事やサイトを読んで勉強しようと思ったわけです。(ここからが今日言いたかった事、ごめんね前置き長くて)

 

普段、酒を飲んでブログに旨いだマズいだ、好き勝手に書いてますが人様のブログやホームページにケチを付けた事はございません。

酒の感想はいいと思うんです。

あと映画とか、本とか、商品について感想を述べるのはいいと。

でも人の書いた事に反論するってどうなの?人の意見ってのは、その人の経験や価値観から来てるものだから、イチャモン付けるなら、お前が書いてみろよ、と思うわけです。

そうは思うのですが、どうにも言いたくなってきて、このブログに書いてしまいます!

 

「獺祭(だっさい)」で日本酒の活路を開いた「山口の小さな酒蔵」

NIPPON.COMというサイトで見つけた記事。

日本酒マニアの人からすると、「いまさら獺祭の話かよ!」と思うかもしれません。

確かに獺祭が流行ったのって、もう10年以上前なんで。でもこの記事、去年の12月です。

まあ、公的な大多数の人が見るサイトでは、解りやすくメジャーな物を取り上げるのは良い事かもしれませんので、僕も今後それは見習うとして、ビックリしたのが、

山口の小さな酒蔵

え?獺祭って小さい蔵なの?

 

獺祭の年間生産量って1万石越えてるハズ。1万石=100万本ですよ!

って、記事を読んだら年間生産は114万本と書いてある。知ってんじゃん!

あれかな?白鶴などの大手は3000万本だし、久保田を造ってる朝日酒造が500万本だから、そこと比べると小さいと言いたいのだろうか?

しかし、日本酒で一番小さい蔵は100石=1万本、地方の小さな蔵を平均するなら500石=5万本ぐらいだよ!

普通の蔵の20倍の生産量がある蔵を「小さな蔵」ですと?

もう銀行で例えると、横浜銀行を指して中小企業だと言うようなものじゃなかろうか?せめて佐賀信用金庫ぐらいなら解る話だが(爆~佐賀県民ゴメンナサイ)

 

出だしの文章はこうだ。

””錦帯橋で名高い山口県・岩国市街から車を西に走らせること約30分。草深く小川の流れる山あいに国内外から喝采を浴びる純米大吟醸酒「獺祭」(だっさい)のふるさとがあった。造っているのは「山口の山奥の小さな酒蔵」を名乗る旭酒造だ。””

名乗ってない。多分、蔵の人は自分達の蔵を「小さい蔵」なんて名乗ってない。

とっくの昔に近代システムを入れ、冬以外でも365日酒を造れる蔵だ。日本の山田錦の1/5はここで使われる。そんな蔵の人が「いやあ、ウチは小さい蔵なんで」と名乗るものか!

さらに初章タイトルでこう続く

””衰退業界で一人気を吐く””

これは「一人、気を吐く」という事だろうか。

内容としては日本酒全体の消費量が落ちる中、いかに獺祭の生産量が伸びているかを説明している。

もうね、このへんで「ははぁ~こいつ、ほんとに素人だな」と解るのですが、知らない人が勘違いされてもイヤなので、正しい日本酒の状況を書きます。

 

別に日本酒製造業が衰退しているわけではない。

販売数量が落ちるのは、そりゃ落ちますよ、酒パックを毎日1箱買ってたような世代がどんどん減ってくるんだから。

そもそも、人口比の大多数を占めるお年寄りは酒が飲めなくなってくるし、若者は減少しているんだから、酒の消費量なんて落ちる一方なんです。

ただその中でも日本酒は、この20年で驚くほど各蔵の品質が上がり、純米酒や純米吟醸の消費量は増え続けています。

減っているのはアルコール添加する「本醸造」の部類。

衰退するのは品質の悪い酒を造ってた蔵と、かつての殿様商売から抜けられない酒屋ぐらいです。あ、だからウチの酒屋が潰れたのかな?(爆)

 

次の若い蔵人や杜氏もいっぱい頑張ってて、いい酒、いい蔵がどんどん生まれてます。

衰退してる業界ってほどではない。そして獺祭だけが気を吐いているワケではない!皆吐いとるっつうの!(笑)

 

この記事を読むと、ダメな日本酒業界の中で獺祭だけが傑出してます!みたいな印象になってしまう。

別に獺祭が傑出しているわけでもないし、今風に言うと、イノベーションを起こしたワケでもない。

 

獺祭の大成功は、言うならば「マーケティングの勝利」。

一番デカイ市場である東京に的を絞り、さらに飲食店に絞った。大都会で勝負する酒は、違いが解りやすい「純米大吟醸」。

生産ラインを純米大吟醸に1本化して、他の蔵では2500円はする大吟醸を1500円で出した。

経営手腕の凄さと見るべきか、イチかバチかの賭けだったのかは解りませんが、その後は知っての通り見事な成功です。

 

あ、言いたいのは、記事が悪いって事で獺祭が悪いって話ではないんです。

こういうリーディングカンパニーが出てくると、業界も盛り上がるので、このまま頑張って久保田とともに世界に「獺祭」の名を広めて欲しいと思います。

ただね、この記事だと獺祭の一人だけがスゴイ、みたいな書き方なんで。

そんな書き方したら全国の頑張ってる蔵に対して、あんまりでしょ!

読んで、「なんつう適当な記事だ!」と気分悪いですよ!

こんなもん読ませやがって!

なんて記事だ!

なんて内容だ!

あやまれ!

むしろ俺にあやまれ!

潰した俺の貴重な時間にあやまれ!

謝罪しろ!

あ、そんな事を書いてたら、昨晩に酒コラムの原稿を送ってた編集者さんから返事が来た。さて、どんな感想なんだろう。

””井本様、先日にご説明させていただきましたが、文字数は1000文字から1500文字でお願い致します。現在2000文字以上になっています。修正していただきますよう、宜しくお願い申し上げます。””

・・・内容以前の問題発生。

 

・・・。

 

<(_ _)><(_ _)><(_ _)>ごめんなさい

 

 

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