套馬人家、という酒を貰ったので感想です。
ネット社会の現代で、「套馬人家」でググっても何もヒットせず。
すげーな。
そして、怖ぇーな(笑)
このネット社会で中身が解んない酒って、めったに無いですよね。
套馬人家というモンゴルの酒
初めて飲む酒です。
内モンゴルの知人に貰いました。
っつうか、
そもそも内モンゴル自体がよく解ってません。
「モンゴル」って「騎馬民族の末裔」ってイメージがあるんで、男の子としてはひじょーにロマンチック。
かつて蒙古斑をケツに付けてた身としては、勝手に「俺の祖先」と思う部分もある。
そんな「心の兄弟」が飲んでる酒って、興味ありますか?と聞かれれば、あるよもちろん!
しかし、悲しいかな。同じ文字を使ってる人間同士なのだが、表ラベルを見ても一切わからん!
読み方すらわからん!
「トウ・・・バ・・・ジンケ?」
「套」って漢字は「トウ」だよね?多分。
生まれて初めて書いた漢字かも。
瓶の裏には、何か書いてるかな?
と、思ったけど、何も無し。
おさらいしよう、解ってる情報は以下の通りである。
- 味:不明
- 材料:不明
- 酒のジャンル:不明
- 産地:おそらく内モンゴル
- 度数:アルコール度67度
- 入手経路:くれたヤツは、いいヤツ。
ちょっと待って。
アルコール度数67度って・・・
さすがにジンでもウォッカでも、なんでも飲む俺でも引く。
でも、何かで割る、薄めるってわけにはいかない。
アジアのこの手の酒って、ストレートで飲むのが流儀じゃない。だいたい。
67度をストレート・・・俺、明日、仕事行けるのだろうか?
しかし!ここで問われているのは、酒飲みの面目であると共に、男の挟持である。
・・・飲まねばなるまい。
友よ、俺の生き様を覚えておいてくれ。
套馬人家の飲んだ感想
まず、香り。
おお?アルコールの香りがそんなにしない。
ほんのり麹のような香り。
見た目は完全に無色透明。
濁りはない。
濁って無くて、良かった。
中身が解らない酒で、さらに濁ってたら、もう一段、腹を据える必要に迫られる。
そして、ひとくち。
ドン!と67度のアルコール砲が来るかと思いきや・・・
まろやか。
まろやかやん!
おー、しかし、しばらくすると・・・くる。
カー!と腹と喉が熱くなる。
これ、67度でこの口当たり、すげえな。
それで、やっぱり残り香も、麹のような香りだわ。
ラベルの中国語を読み解く。
酒のスペックが解らないので、ラベルから読み解くしかないのか。
中国語、全くワカランので勘違いの可能性あり。
まず名前「套馬人家」について。
「套」というの漢字が、カバーとか覆いの意味があるそうな。
そうすると・・・馬のカバー?
違うな。(苦笑)
おー、套馬杆というのが馬を捕まえたり操ったりする「ロッド」のような物らしい。
「人家」は、そのまま「○○人の家」みたいな意味合いなんだろか?
つまるとこ、騎馬民族!みたいな意味合いなのかな。
原料「水、高粱、玉米」
わずかな情報も中国語なんで、やっぱりワカランのだが・・・
「配料」ってのは、原料なんでしょね。
「高粱」がわかんなくて、ググったら「コウリャン」だった!
むむ!中学校の頃、地理で習った記憶がある!「このあたりの主な生産品は、コウリャン、モロコシです。」みたいな感じで。
んで、「玉米」って米かと思ったら「トウモロコシ」だった!
俺、コウリャンの酒って生まれて初めて飲んだ!

http://kimamanak.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_b2ff.html
全体的な印象
わかんない酒だけど、何に近いか?と言えば、泡盛に近い。
僕が感じた「麹のような香り」は、おそらく龜(かめ)によって熟成させてんじゃないかと。
中国酒を調べる
ここに来て、思いつきました!
モンゴルの酒って、大きいくくりと言うと中国酒なのかな?って思って。
そして中国酒は、ぜんぜん詳しくない。
ただ、モンゴル人は自分たちを中国人と思ってるか?というのは、ひどく面倒な話題になりそうなんで置いておきます。
主な中国酒は以下の通り。
- 黄酒
- 老酒
- 白酒
僕らにとってメジャーな「紹興酒」は黄酒、だそうです。
白酒ってのが、「トウモロコシ・高粱・ジャガイモ・サツマ芋から蒸留する酒」らしい。
なるほどっ!これは白酒か!
うーむ、なんて事はない、正しい知識を知ってたら、正体不明でもなんでもなく「白酒」なのか。
騒いで飲んだわりに、中国酒の白酒を飲んだだけだった。
友よ、俺の生き様は覚えとかんで、ええぞ。(苦笑)
ただし、白酒というジャンルで初めて飲んだのが、この套馬人家である。
これは、いい出会いだったと思う。
初体験ってな重要ですからね。
ちなみにウイスキーの初体験はサントリーオールドだった。
返してくれ、俺のウイスキーバージン。
とりあえず套馬人家という酒は、旨かった。
そして67度という度数なので、目が回る。(笑)