今日飲んだのは、日本のワイン。
お値段ちょっと高め、3千円。
日本のワインで3千円は、僕としたら結構な冒険です。
目次
グランポレール・マスカットベリーA・古木2016について
この「グラン・ポレール」は大手サッポロさんのワインです。
あんまり大手の酒って飲まないのですが、サントリーの「登美の丘」、メルシャンの「桔梗ヶ原メルロー」とかが意外に評価高いと見聞きします。
両方、まだ飲んでません。(苦笑)
大手というだけで毛嫌いしてはいけないので、飲まないとなー!と思ってた所です。
そんなおり、サッポロからマスカットベリーAの「古木」が限定発売されると見つけたんです。
古木!!
ワインと古木について
おフランスでは「ヴィエイユ・ヴィーニュ」(Vieilles Vignes)と表記されます。
ブドウに限らず、果物の樹々が年齢を重ねて何十年もすると、実る数が少なくなるんですが凝縮した旨い果実がなります。
家庭菜園してる方は、僕なんかより、よくご存知かと思います。
そのヴィエイユ・ヴィーニュと書かれたワインって、やっぱり一味違うんです。
日本で古木ワイン?
日本でも古木のワインを造るようになったかー!
と、時代の変化を感じたのですが、よー考えれば実際にワインを造ってる人は、ぜったい俺よりワインに詳しいわけで。
「ようやく日本も、本格的なワインができてきたな」
というより、
「ようやく本格的なワインが売れるようになったな」
と、ワイナリーの人は思ってるんじゃないか?と予想します。
このグランポレールは何年ぐらいの古木なんだろ?
と、思ったら、栽培始めが1950年との事。
うおーい!60年古木かい!それは古い!
マスカットベリーA、というブドウがね・・・
ただ、このワインで心配なのは、ブドウがマスカットベリーAである事。
このブドウ、食用にもワイン用にもなるブドウです。
日本の赤ワインと言えば、このマスカットベリーAで造った物が圧倒的に多い。
ただ・・・んーどうなん?て感じなんです。
悪くは無いのですが、このブドウ、パワーが無いんです。
外国の赤ワインは、たいだいカベルネという品種か、ピノ・ノワールが多いです。
日本はマスカットベリーAにこだわってると、いつまで経っても外国のワインに負けるんじゃないか?と、思ってます。
そんなマスカットベリーAが古木になるとどうなるか?
そこも興味津々で買ってみました!
限定発売で288本だそうです。良かった買えて。
グランポレール・マスカットベリーA・古木2016の感想
ああ・・・やっぱり弱いなぁ、というのが正直な感想。
渋みとか、香りとか、やっぱり弱い。
密度は、あるかなぁ。
これで3千円は厳しいんじゃないか?
フランス・ワインで3千円だったら、けっこうな上物が買えます。
って、思ってたら・・・ありゃ?
30分ぐらい経ったら、なんだか重みが出てきました。
香りと渋みは、弱いままです。
まろやかさと、重さがズドーン。
赤ワインに慣れてるせいか、重い感じのワインが来ると、渋みも来ると身体が構えます。
・・・でも、渋みは来ない。(笑)
なんだろう、なんか不思議な旨さ。
すっごい重い、先の尖った・・・こんにゃく。(笑)
または、ボウリングの玉をマシュマロで包んだら、こんな感じじゃなかろうか?
参った。降参。
これ、旨いのかマズイのか、はっきり評価でけへん!
ただ、確かに1000円で買えるワインでは無い!そんな高級感はある!
これが「古木」の力なのか?それともグラン・ポレールが優秀なのか?それも解りません。
今度、普通のグランポレールを飲んでみるか。
あとは、他社のマスカットベリーAの古木も、いつか飲んでみるか。
なんか、宿題が増えた。
そんな気分。(苦笑)
ま、意外な発見があって、飲めて良かった。そんなワインでした。