何気なく買った黒ビール。
ただこれ、まったく期待してなかった1本です。
期待してなかった理由は以下の通り。
- ドイツビールだと思ったらスリランカだった。
- 評論家が大絶賛している。
- 見た目がダサい。
黒ビール「ライオン」について
僕は店の「ドイツビール・コーナー」って所から、てきとーにガサッと取ったんです!
帰ってよく見ると、これ、スリランカ産じゃないですか!(笑)
別にスリランカが嫌いってわけじゃないけど、スリランカ・・・何か知ってます?僕のイメージは・・・カレー?(苦笑)
スリランカには行ったこともないし、スリランカのビールなんて、さらにわからん。
ライオンってネーミングもどうなん?
「銀座ライオン」で飲んだことはありますが、あ、あれはサッポロでしたか。
評論家マイケルジャクソン大絶賛だってさ。
裏ラベルに「マイケル・ジャクソン氏が絶賛した黒ビール」と書かれてあります。
こういう、評論家がなんちゃら、みたいなセールスコピーが入ってる酒って旨くない可能性が高い。
ワインなんかで○○賞受賞!とか、ロバート・パーカーが80点付けた!みたいな謳い文句のワインって、だいたい大したことないですよね。
ちなみに、この「マイケル・ジャクソン」はビールとウイスキーの評論家です。間違ってもポー!と踊っていたマイケルではありません。
まあ、そう毛嫌いしても前に進みませんので、飲んでみますかっ!
ライオン・スタウトの評価と感想
やられた!
めっちゃ・・・うまい!
なんだこの高級感。
口当たりの滑らかさが、とにかくすごくて。その滑らかさのためか?甘味をすごく感じる。
スモーキーさはあまり無いです。黒ビールって燻製のような香りがする物ありますよね?あのタイプではないです。
そして、醤油っぽくもないです。
濃厚な黒ビールって醤油っぽいときがあるのですが、醤油っぽさはない。
でも濃厚です。すごい深いコク。
黒ビールで一番有名なのは、やはりギネスだと思うのですが、あれのコクを地下2階の深さだとすると、ライオンの深さは地下6階ぐらい深そうです。
地下6階・・・ダンジョンなら、そろそろボス戦、新宿なら都営大江戸線の深さです。
濃厚なんだけど、シャキンとキレもあります。
コクとキレがここまで同時にあるのはすごい。
好き嫌いがあるかも?と思ったのが、最初に甘さが来ます。この甘さが人よっては評価が分かれるか?
僕も最初、うわっと思いましたが、すぐ慣れました。(笑)
慣れてくると、甘味より辛味を感じます。
泡のクリーミーさはありません。
黒ビール好きの中には「ちびちび泡をなめたい」みたいな人も多いかと存じますが、こいつの泡はすぐ消えます。
ガツン!と濃厚で、ツルッツルな口当たりがあり、飲み終えるとシャキン!とキレ。
アルコール感も強いので、お酒好きな人向けかと。
そして味が強いので、何か食べながら飲む酒では無いと思う。
とりビー(とりあえずビールの略、もはや死語)でコレ出されたら、嫌がらせかと思う。これのあと、何飲むんだっつうの。
ライオン・スタウトの飲み方
ビールは意外と飲む温度なんかが重要だったりするんですが・・・
このライオン・スタウトの場合、最初はカッチリ冷えた状態でいいんじゃないかと。
上面発酵のビールや黒ビール(スタウト)は、常温に近い温度が旨かったりするのですが、さきほど言ったように「甘み」があります。
最初はその甘みをシャットアウトするように、冷えた状態で飲み、やがてぬるくなってくるのを待つようにじっくり、ゆっくり飲むのが楽しいかと。
グラスは分厚いビア・グラスで
気をつけていただきたいのが、グラス。
この手のどっしりしたビールは、日本でよく使う薄いグラスが合いません。
分厚いグラスで飲んだほうが、まろやかさやコク深さが味わえると思えます。
追記
僕が知らないだけで、なにげに有名なビールらしいです。
ライオン・ブリュワリーは歴史もかなり古いらしくて1881年創業。アジアでは最古のビール会社とのこと。
むむ?日本でビールが初めて作られたのも、確かそのへん。最古かどうかは確証ありませんが、スリランカにも昔っからビールがあったってことですねー。
また、見た目で損してるよなー!と思ってたら、最近ラベルデザインが改良されたみたいです。

http://www.ikemitsu.co.jp/product/srilanka/lion_s.php
イイね!ぜったいこっちのほうがイイ!(笑)