なんか、赤ワインが飲みたい!そう思って帰りがけにデパートのワイン売場に寄る。
スーパーやデパートで良いワインに出会える確率はかんなり低いのだが、ワインショップは遠いので帰りがけに寄れる範囲で考えるから、まあ、しょうがない。
買ったのは「ウニコ・グランレゼルバ」3千円ぐらいでした。
これが・・・まあ、大きな大きな勘違いで買っちゃいました。
目次
スペインのウニコでは無い
「ウニコ」って書いてるから、スペインのウニコだと思ったんですわ。
買った後でチリワインだって気づいた。
表ラベルの下部にも「CHILE」って書いてんじゃん。アホか俺は。(苦笑)
これがですね、人間の視覚っちゅうもんは、どのぐらい曖昧であり、思い込みがどれほど影響してるのかって話ですわ。
まず、スペインの「ウニコ」を知らない人のために、そっちを先に説明しやす。
スペインの高級ワイン「ウニコ」
ワインマニアに「今日、俺んちでウニコ飲むんだけど来る?」つったら10人中9人は来ると思う。残る一人は「お願い、ちょっと残しといて!」とか言うと思う。
10万ぐらいの高級ワイン。生産量も少ないので、なかなか飲める機会はない。
かなり長熟(長期熟成)の赤ワインなので、10年物や20年物が当たり前。
でも、今回買ったのはこっちじゃない(笑)
「10万もするワインが3000円なワケねえじゃん!気づけよ!」と言われそうだが、それが、勝手にセカンドラベルだろうと思っちゃったの。
有名ワイナリーのセカンド・ラベル
例えば、この「ムートン・カデ・ルージュ」という赤ワイン。
ボルドーの「シャトー・ムートン・ロートシルト」っつう軽く五万は越える高給ワインがあるのですが、その会社が造ってるセカンド・ワイン。いや、セカンドと言うよりサード?フォース?になるかもしれません。2000円程度で買えます。
このブログにも赤じゃなくて白を飲んだ時の記事が残ってます。
ものすごいブランド力を持ってるワイナリーが、安いバージョンを出すってのはよくある事なんです。
あれだ。一昔前にバーバリーがブルーレーベルとかブラックレーベルとかセカンド・ブランドがありましたよね。そんな感じ。
さらに「グラン・レゼルバ」という表記。
僕が全くチリワインだと気づかなかった原因の一つが「グラン・レゼルバ」という表記があったせい。
スペインの赤ワインは熟成年数の書き方が決まっていて、一度覚えると簡単です。
- クリアンサ=2年熟成
- レゼルバ=3年熟成
- グラン・レゼルバ=5年熟成
ね、簡単でしょ。軽いのを飲みたければ「クリアンサ」を、逆にどっしりした重い赤ワインを飲みたければ「グラン・レゼルバ」を選べばいいワケです。この熟成期間を表記するルールがあるのは、スペインだけです。
でも、今回買ったのは、チリワインなんだ(苦笑)
なんつう、まぎらわしさ!
詐欺か!
チリならチリ語で書けよ!
と、思ったんだが、チリ共和国の公用語は「スペイン語」であった。そうか。んー。
あらためて見ると、裏ラベルにも「チリ」ってめっさ書いてますわ。
買うときは、これが目に入らないのだから、人間の早とちりというのは恐ろしい。
それで、ウニコ・グランレゼルバの感想
勘違いした僕が一方的に悪いので、チリワインとして楽しもう!って事で飲んでみる。
んー・・・普通?(苦笑)
使ってるブドウがカベルネなんで、力強さはありますが、チリのカベルネならもっとパワーがあっても良い。
っつうか、チリワインで3000円って、けっこう高いよ!そこを考えると、もちっと頑張って欲しい。
あと「グランレゼルバ」と書いてる割には、樽の匂いがあまりしない。
あら?そこで疑問が一つ。
これ、2014だよね?飲んでる現時点が2017なんだから、3年前?グランレゼルバは5年熟成なんだから、2012か、2011じゃねえと、おかしくねえか?
瓶詰めしたのは2014ですよ、という意味なのか?そもそも「グランレゼルバ」はただの商品名なのか?
チリワインには、表記に関する法規制は無いので、商品名でグランレゼルバと書いても問題はない。問題は無いが、スペインの有名ワインと同じ名前にし、グランレゼルバでは無いけど、グランレゼルバと書いちゃうこの心意気。
好かーん!
俺、そういうの好かん!
味わい的には、それほど悪いわけではないが、なんか色々と引っかかる部分が多すぎて、俺はコイツの評価は「不味い」と決めた。
名前決めたの、誰だ?って話。職人がやる事じゃねえぜ。