先日、日本酒の感想で「西日本の酒が調子悪い」って書いて、「米が原因じゃないか?」とも書きました。
それから、ネット見てたら、気になる話を見つけたんで書いてみます。
いやこれ今回、クソ真面目な話なんで、多分、面白くないです。(爆)
じゃあ普段は面白いのか?って言われたら、それもそうですが(笑)
年代で見る米の出来
この画像、「年代別で見る一等米比率」です。
環境省のHPで見つけた資料です。
転載していいのか、解りませんが載せてみます。(爆)
「一等米」ってのが聞きなれない言葉ですが、検査を受けると以下の4つに分類されます。
- 一等米
- 二等米
- 三等米
- 規格外
上の画像で見ると、80年代は北海道を除いた全国で一等米はたくさん出来てた。
それが、2000年以降は、西日本は一等米ができる比率がガクーン!と下がってますよね。
代わりに北海道が上がってる。
米の味と等級は考えなくていいかも
ちなみに、一等米が旨いのか?というのは考えなくていいと思います。
検査ってのは目視検査で、味は関係ないです。
例えば・・・
- 一等米:着色粒0.1%
- 二等米:着色粒0.3%
これは、もろもろの理由(稲の病気、害虫)で色の付いた米の含有量です。
一等と二等の差は、1000粒中1粒か?3粒か?という、差です。
さほどの差には思えないっすよね。
「魚沼産のコシヒカリ、一等米を買ったどー!」
って、喜んでたら、近所の農家ジジイに貰った米のほうが旨かった。なーんて話はよくあります。
一般人の僕らにとって、等級=味の良さ、というわけでは無さそうです。
ちょくちょく、このブログでも言うのですが、新潟の酒だから旨いという事は無く、九州の酒がマズイという訳でもありません。
それぞれの県で、旨い酒とまずい酒があります。
米もいっしょで、それぞれの県で旨い米とマズイ米があります。
味はともかく、一等米ができる割合が減ってる。
そしてそれは日本の南に行くほど顕著。
という事は、確かです。
温暖化のせいなの?
米の一等米ができる割合が、南に行くほど悪くなってるっての解りますよね。
んで、これが温暖化のせいなの?ってのは、色々見たけどハッキリとは解りませんでした。
齢90歳の農家の爺さんに聞いた話ですが、
「昔は中国地方が米どころじゃったんじゃ。それが段々上に登っての。今は新潟じゃ。」
と、おっしゃってましたので、米どころが北へ北へ移動してるのかもしれません。
高温障害が西日本は話題なんだってさ
自分ちが農家じゃないので、知り合いに聞いた話でしかないのですが
西日本は近年、「高温障害」っつう稲の障害を避けるために、九州で主に使われる稲の品種を使う家が増えてきてんだそうです。
この「高温障害」ってのは、「登熟期」に気温が高すぎると起きるらしいのですが、詳しくは、よーわかりません。(苦笑)
よーわかりませんが、近年、稲作に問題が起きてるっぽい!てのは解りました。
こんな話を総合すると、100%断定できなけど、温暖化ってのが米にも影響してそうです。
温暖化について話そうぜ!という話ではなくて(苦笑)
みんな!温暖化について話そうぜ!
ってな、NHKみたいな事を言いたいのでは、ありません。(笑)
あと、「アンチ温暖化」または「温暖化陰謀説」とか、人によって色々いると思うので、そこはまあ、自由に。(爆)
僕が言いたかったのは、「なんか最近、酒の味変わったかな?」とか、「近所の蔵の味がイマイチ」なんて思った人は、原因は蔵のせいじゃなく、地球規模の話だった!
という、可能性、がある。
ほら、そう考えると、イマイチな酒でも、ちょっと面白く思えるじゃないですか?
え?思えない?
(苦笑)
じっさい、温暖化は僕が心配してどうにかなる問題でもないので、どうしようもないですよね。
通勤に車をやめようが、
屋根に太陽光付けようが、
屁を我慢しようが、
どうにかなる問題じゃない。
(あ、屁はメタンガスか。)
でも市民ひとりひとりの問題意識が重要!という意見は確かです。
(今日は、やたらと気を使って書いているワタクシ。)
ただただ、気の毒なのは、西日本の蔵ってのは、東北の蔵に比べて「酒どころ」ってイメージが無いので売りにくい。
売りにくい上に、米の問題まで出てきたら、どうすんだ?と。
もうちょっと、日本酒ってのが色んな方向性の味わいが、売れるようになればいいなと思います。
今の日本酒は「スッキリ、香り華やか」じゃないとヒットしないので、それだと、設備が整った大手の蔵しか作れなくなっちゃう。
綺麗な味わいを求めると、使う米は山田錦ばっかになっちゃう。
山田錦、これからの西日本で作れるのだろうか?
酒飲みの一人として、できる事はたいしてないのですが、西日本の人は
「たまには近所の蔵の酒を買う!」
ってのは、重要な気がします。
例えば、料理酒用に大手のパック酒買うのであれば・・・
近所の蔵も、同じぐらいの値段でパック酒あるかもしれない。
近所の蔵で今年の酒、いまいちなんだよな、と思ったら・・・
代わりに梅酒を買ってあげるとか。
こっちは客だぜ!なんで気ぃ使わなあんかんのじゃい!
と、思ったら、
近所の蔵が生き残る。
↓
自分が住む県の酒米が生き残る
↓
自分の県の田んぼが生き残る
↓
ほーら、温暖化対策。
と言う事で、
「俺が酒飲んでんのは、温暖化対策でもあるんだぜ!」
って、カミサンに言ったら、無視された。(爆)
特に何が言いたかったワケでもないんですが、
日本酒にも、温暖化と関係ありそう!ってのが解ったので書いてみました。 <(_ _)>